漢の選挙で儒家的基準から人物を評価するのを清議といい,清談も同義であった。漢末の清議弾圧と礼教への懐疑,選挙の改革とあいまって,老荘思想による人物論を生じ,さらに虚無を論ずるのを清談と称するに至った。この風は魏の何晏(かあん),王弼(おうひつ)に始まり,竹林の七賢の阮籍(げんせき),_康(けいこう)のように世事を逃れて自由な行動をとる者も出たが,晋以後は上流貴族社会の流行となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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