盛宣懐(せいせんかい)
Sheng Xuanhuai 1844~1916 清末の官僚企業家。江蘇省武進県の人。1870年湖広総督李鴻章(りこうしょう)の幕僚になってから李に重用され,主として李が推進した国営事業の建設,経営にあたり,電報局総弁,招商局督弁,鉄路公司督弁,漢陽鉄廠(てっしょう)承弁を歴任した。96年には中国最初の銀行である中国通商銀行を設立した。1910年郵伝部尚書になり,翌年国内鉄道利権を担保にして外国から借款を得るために,鉄道の国有を断行して地方郷紳(きょうしん)層の猛反対を招き,清朝倒壊の因をつくった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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