靖康の変(せいこうのへん)
北宋末の靖康年間(1126~27年),国都開封が前後2回金軍の攻撃を受けて陥落し,徽宗(きそう),欽宗(きんそう)以下3000余人が金に拉致(らち)され,北宋が滅んだ事件。徽宗は蔡京(さいけい)らのすすめで,金と同盟して遼を挟撃し,燕雲十六州の奪回を図ったが(燕山の役),遼を滅ぼした金は,さらに華北の領有をめざして南侵し,この事件が生じた。この直後1127年5月高宗が宋(南宋)を再興し,金とその傀儡(かいらい)の斉に対峙した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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