人民共和派(MRP)(じんみんきょうわは)
1944年11月にフランスで結成されたキリスト教民主主義にもとづく中道政党。第四共和政の中軸政党として,ビドー,シューマン,フリムランなどの首相や外相を輩出し,欧州建設や仏独接近を推進した。レジスタンス綱領を指針としたが,宗教学校の擁護や反共産主義の主張は,保守派から支持された。同派は,中道に位置しながら右翼票にもとづいて左翼的政策を行うという曖昧さがついて回り,ド・ゴール派の成長とともに勢力を失い,67年には消滅した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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