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ジンバブエ遺跡(ジンバブエいせき)

アフリカ南部のジンバブエ共和国にある巨大な石造建築の遺跡。ショナ語で「石の家」の意。丘の遺跡群,谷の遺跡,グレートエンクロージャー(大囲構)の3部分からなる。大囲構は壮大な楕円形の外壁(長径100m,最大高約10m)を持ち,内部に円錐塔や内壁,住居跡が残る。1867年にヨーロッパ人が発見。旧約聖書時代の西アジア人を建設者とする説が唱えられたが,考古学調査により,最盛期は13~15世紀で,現地ショナ人が建造したことが明らかとなった。支配者はインド洋世界との交易(金,象牙の輸出,綿布,ビーズなどの輸入)を監督していたとされる。この地域で10世紀頃から始まる国家形成の動きが一大頂点に達したことを示唆する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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