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新即物主義(しんそくぶつしゅぎ)

Neue Sachlichkeit 第一次世界大戦後ドイツに起こった芸術運動。表現主義に対する反動として,現実を客観的に即物的に描写しようとする。建築では合目的的な美を求め,文学ではドキュメント文学となる。例えばレマルク『西部戦線異状なし』(1929年)。しかし,絵画におけるグロスにみられるように,全体としてこの運動は,形式の革新を追うあまり現実を見失い,皮肉と懐疑のなかに30年代を迎え没落する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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