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新世界(しんせかい)

mundus novus[ラテン],New World[英] アメリゴ・ヴェスプッチが,1501~02年の航海で,南アメリカ東岸に沿って南緯52度あたりまで航海した結果,この大陸塊をそれまで知られていなかった新しい世界だと考え,03年末頃に「新世界(Mundus novus)」というパンフレットを刊行した。その情報にもとづいて,07年人文学者マルティン・ヴァルトゼーミュラーが,フランスのサンディエでプトレマイオスの『宇宙誌入門』の新版を刊行したとき,それに付した世界図に細長くアメリカ大陸を描き込み,それを,独立の新世界と認識した人物にちなんで,アメリカと呼ぶことを提案した。ただし,アメリカが独立の新世界として一般に認識されるのは16世紀末まで待たねばならず,それまではインディアスという中世的な呼称が平行して使われ続けた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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