ジラス

Milovan Djilas 1911~95 旧ユーゴスラヴィアの政治家。モンテネグロに生まれ,ベオグラード大学で文学と法律学を学ぶ。学生時代に非合法の共産党に入党し,1940年に党中央委員会政治局員となる。パルチザン戦争期には,ティトーの腹心として最高司令部で活動。戦後,社会主義ユーゴスラヴィアの要職を歴任し,53年には副首相となる。徹底した反スターリン主義の立場から,分権化による民主主義的な統治の推進を主張した結果,54年にその職を解任された。反社会主義的言動の罪で2度裁判にかけられ投獄されたが,60年代から文筆活動を続けた。『新しい階級』などの政治的な著作は国外で発表され,西側世界で反響を呼んだ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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