女真が女真語を写すために作製し使用した文字。女真語はアルタイ語系のトゥングース諸語に属し,満洲語に最も近い。女真文字には大字,小字があり,大字は1119年金の太祖(阿骨打(アグダ))の命で完顔希尹(ワンヤンきいん)が契丹(きったん)文字と漢字を模してつくったといわれ,小字は38年につくられ,女真民族の国粋保存につとめた。『華夷(かい)訳語』中の『女真館訳語』など明代の女真文字資料も残っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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