襄公(じょうこう)
?~前637(在位前651~前637) 春秋諸国の襄公のうち,孟子(もうし)が春秋の五覇の一人にあげる宋の襄公が知られる。即位直後に斉の桓公(かんこう)の葵丘(ききゅう)の盟に参加し,桓公の没後,鹿上(ろくじょう)で斉・楚(そ)との会盟を主宰する。丞相(じょうしょう)の目夷(もくい)から小国が覇を争うことを諫(いさ)められたが,盂(う)で会盟を行った。不満を持つ大国楚との戦いで,敵の陣が整うのを待って敗北し,負傷した後に亡くなる。宋襄の仁とは,状況を考えずに情けをかけることをいう。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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