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春秋時代(しゅんじゅうじだい)

前770年周の東遷から戦国時代の初めとされる前403年までの約360年間を呼ぶ。魯(ろ)の年代記『春秋』に名をとる。氏族的封建秩序が漸次崩壊していく時代で,労働地代から現物地代への転化,農村共同体の分解と自作農の出現,采邑(さいゆう)の細分化による支配階級の変貌,鉄製農具の出現,さらには貨幣の出現がみられる。こうした社会変動のなかに政局も混乱し,周の封建的支配は失われ,諸侯間に侵略があいつぎ,一方非漢族の中国侵入が著しく,有力諸侯は覇者として諸侯の盟主となった。初期に180を数えた諸侯も,末期には20に満たぬ数に淘汰された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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