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ジュンガル

モンゴル系遊牧民オイラトの一部族,あるいはそれが盟主となった国の名。チョロス氏族を首長とし,現在の中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区北部を住地とした。17世紀初めにハラフラが出て,ハルハのジャサクト・ハンの支配を脱したのち,バートル・ホンタイジ,センゲ,ガルダンをへて,しだいにオイラト諸部の覇権を握り,国家的統合を実現してジュンガルと称した。ツェワンアラブタン,ガルダンツェリンのときに最盛期に達し,ロシアと交渉を持つ一方でチベットやハルハをめぐり清朝と争った。ガルダンツェリン没後の内紛によって衰え,1755~57年に清軍の2度にわたる征討を受けて人口の多くを失い,滅亡した。遺民はモンゴル各地に移住させられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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