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シュメール

Sumer メソポタミア文明を基礎づけた民族。彼らが居住したメソポタミア南部は,北のアッカド地方に対してシュメール地方と呼ばれた。シュメール人とシュメール語の系譜,彼らがいつ,どこから両河下流域に移住してきたかは不詳。楔形文字の原型であるウルク期の絵文字は,シュメール語を表記したものである。シュメール人はエリドゥ,ウルク,ウル,ラガシュなどの都市を建設し,初期王朝時代末にはウルクの王ルガルザゲシのもとで統一が達成された。アッカド王朝のあとに成立したウル第3王朝がシュメール人最後の王朝である。この王朝が滅びた前2000年頃を境に,シュメール語は日常生活では使用されなくなり,セム語族の言語を話すアッカド人やアムル人が主役になった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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