ジュネーヴ軍縮会議(ジュネーヴぐんしゅくかいぎ)
Geneva Disarmament Conference 1932年2月2日から国際連盟主催のもとに世界60数カ国が参加して開かれた軍備の縮小,制限のための国際会議。26年から開かれた連盟の軍縮準備委員会が作成した一般的軍縮条約案を討議することになった。しかし,フランスの安全保障の要求と,ヴェルサイユ条約に規定されている一般的軍縮を諸国が行わないならば,再軍備を許されるべきだというドイツの要求との対立により,原則的にドイツの要求を入れるという決定以外に具体的な成果はなかった。33年2月会議は再開されたが,同年10月ナチス・ドイツは会議および国際連盟から脱退し,会議は失敗に終わった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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