清朝による台湾先住民分類。台湾を領有した清朝は台湾先住民を番と総称し,統治下の先住民(主に平地に居住)を熟番と呼び,統治対象外の先住民を生番(主に山地に居住)と呼んだ。漢族移住者の増加に伴い,熟番はしだいに漢族に同化され,固有の文化を喪失したが,生番は清末まで固有の文化を保持した。台湾総督府は「番」を「蕃」に改めて,この呼称を踏襲した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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