「十四カ条」(じゅうよんかじょう)
The Fourteen Points アメリカのウィルソン大統領が,第一次世界大戦中,戦後に向けて国際的指導力を強めるために,1918年1月に議会演説のなかで表明した,戦後に実現されるべき世界秩序の構想。公開外交による条約締結,公海の自由の尊重,開放的な通商関係の樹立,徹底した軍備縮小,植民地問題の公正な処理,ロシアからの撤兵とロシア人による政治体制の自由選択,ベルギーの主権回復,アルザス・ロレーヌのフランスへの帰属,イタリア国境の民族分布にそった調整,オーストリア‐ハンガリー帝国内の諸民族の自治,バルカン諸国の独立の保障,オスマン帝国内のトルコ人部分の主権とその他諸民族の自治の保障,ポーランドの独立,各国の独立と領土を相互に保障する国際連盟の設立,の14項目にまとめられていたので「十四カ条」演説と呼ばれる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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