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自由都市(じゆうとし)

Freistadt 中世ドイツの帝国都市中14世紀以降現れた一群の都市。のちには帝国都市一般の呼称。司教都市中帝国直属権を獲得した一群の都市で,従来の帝国都市が国王,皇帝に対して負っていた兵員提供・歳貢納入の義務から自由だったのでその名がある。だが帝国都市の義務もしだいに名目化していったので,両者は自由帝国都市として一括された。市民の自治組織によって運営される独立した政治単位であり,帝国身分として帝国議会への出席が認められていた。近世の地方領主権強化,領邦経済確立の結果地方都市に転落するものが続出し,ナポレオン支配時代の領域再編成で,ハンブルク,ブレーメン,リューベック,フランクフルト・アム・マイン以外は独立性を喪失。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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