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集団安全保障(しゅうだんあんぜんほしょう)

collective security 国家の安全を一国の軍備強化や他国との同盟に求めず,多数の国が共同して集団的に保障しようとするもの。第一次世界大戦前の勢力均衡的同盟政策への反省から特に必要とされた。国際連盟,ジュネーヴ議定書,ロカルノ条約などはこの考えにもとづく。国際連合は第二次世界大戦後の代表的な事例で,平和の破壊に対しては武力行使を含む集団的強制措置を決めている。また,国際連盟や国際連合と違って,集団安全保障の名のもとに地域的な協定,または機構があり,仮想敵国を持っている場合は旧来の軍事同盟に類似している。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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