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重商主義(じゅうしょうしゅぎ)

mercantilism 16世紀から18世紀まで西ヨーロッパ諸国で,支配的な経済政策,経済理論をさす。官僚,軍隊,宮廷貴族の継持のため,多額の貨幣を要する王権の必要から生じたもので,最初は貴金属それ自体の獲得を目的とする重金主義,のちに商工業保護の色彩をもつ貿易差額主義へ移った。特権大商人の独占を保護し,産業資本の発達を阻止する絶対主義の重商主義と,市民革命後まだ未成熟な産業資本を保護しようとする重商主義とが区別されることもある。後者はイギリスでは議会的重商主義ともいう。フランスではナポレオン1世下の保護主義がそれにあたる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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