シャマニズム
shamanism 男性あるいは女性のシャマンが忘我状態におちいる宗教的実修と,それに結びついた表象体系をいう。北アジアや中央アジアで発達しているが,ほとんど全世界に分布。北・中央アジア型のシャマニズムは,青銅器文化的な牧畜民文化のなかで形成されたが,その前身は狩猟民文化にさかのぼる。シャマニズムには,精霊がシャマンに憑(つ)く型と,シャマンの霊魂が天や他界に旅行する型との二つがある。ともに霊魂や精霊を前提としている点で,アニミズムがシャマニズムの前提条件。シャマニズムはさまざまの宗教形態に結びつきうる技術である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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