ジャハーンギール

1569～1627(在位1605～27) インド，ムガル帝国の第4代皇帝。アクバルの長子。1605年，アクバル死後皇位を継いだ。メーワールのラージプート王を屈服させた。首都のアーグラー城を改築，拡大し，内政にも意を用いたが，治世の後半はペルシア人の美妃ヌール・ジャハーンが国政を左右した。彼の墓廟は，妃の墓廟の近くのラホールにつくられた。文学や絵画に才能を発揮し，多くの宗教に理解を示し，その宮廷には華やかなムガル文化の花が開いた。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)