ジャータカ
仏教の本生話(ほんしょうわ)。本生譚(ほんしょうたん),本生経(ほんしょうきょう)ともいう。釈尊(しゃくそん)の前世を語る物語集。パーリ語訳(約55話)と漢訳が現存。釈尊が過去世において修行者として多くの善行を積んだ功徳によってこの世で仏となられたという因縁話で,釈尊の偉大さを讃える目的で3~4世紀に編纂された。当時の処世訓や説話も多く含まれる。壁画など仏教美術の題材として用いられ,チベット,中国や日本の説話文学にも伝えられて大きな影響を与えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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