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社会主義(しゃかいしゅぎ)

socialism この言葉はオーウェンに始まるといわれるが,社会的不平等の根源を私有財産に求め,それを廃止ないし制限して全体の福祉を図ろうとする思想をいう。古くはプラトンやモアが思想的先駆者とされるが,実際の運動として発展するのは産業革命で労働者階級が発生してからである。オーウェン,サン・シモン,フーリエが代表者で,のちマルクスの思想が主流となった。これと並んでプルードン,バクーニン,クロポトキンのアナーキズムもあり,19世紀末にはベルンシュタインの修正主義が現れ,今日の西ヨーロッパの社会民主主義に発展した。20世紀にはロシアでレーニンによって共産主義となって,世界に拡大した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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