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社会契約説(しゃかいけいやくせつ)

theory of social contract 17~18世紀のイギリス,フランスに展開した政治理論。代表的な思想家は,ホッブズ,ロック,ルソーであり,国家や社会は自由で平等な個人を単位とした契約によって成り立つべきであるとする。国民主権や基本的人権の尊重など,近代民主主義の精神の萌芽がみられ,社会契約説はアメリカの独立宣言やフランスの人権宣言に色濃く反映されている。しかし,女性,下層民,黒人などは,当時の「人権」をめぐる議論からは除かれていた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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