シャイレーンドラ朝(シャイレーンドラちょう)
東南アジア島嶼部の古代王朝。シャイレーンドラは「山の王」の意。大乗仏教を奉じる。その起源をインド,扶南(ふなん),ジャワに求める諸説がある。8世紀後半中部ジャワで優勢になり,ボロブドゥールを建立する一方で,マラッカ海峡のシュリーヴィジャヤ国を支配し,さらにカンボジアをはじめ大陸部各地に勢力をのばした。9世紀半ばジャワで力を失うとマラッカ海峡で生き残り,浮沈の末11世紀末のチョーラ朝の刻文を最後に歴史上から姿を消す。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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