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シメオン1世(シメオンいっせい)

Simeon ・ 864~927(在位913~927) ブルガリアの公(在位893~913),皇帝。864年キリスト教を受容した公ボリス1世(在位852~889)の第3子。コンスタンティノープルで教育を受け修道士となるが,兄ヴラディミル(在位889~893)に代わり公となり,プリスカからプレスラフに遷都し,スラヴ語を公用語化した。3度(896年,913年,923年)にわたりコンスタンティノープルに迫り,ビザンツ帝国から一時貢納を受け,913年には「ローマ人とブルガリア人の皇帝(ツァール)にして専制君主」の称号を用いた。シメオン統治期の第1次ブルガリア帝国は,アドリア海にまで領土を広げバルカン半島の一大勢力となったが,戦争により民衆は疲弊し財政は逼迫した。新旧の首都やオフリドはスラヴ・キリスト教文化圏の中心地ともなった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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