シベリア出兵(シベリアしゅっぺい)
十月革命で成立したソヴィエト政権を打倒するため,シベリアに出兵した干渉戦争。日本はアメリカの提案に応じて,1918年8月,対ソ干渉戦争に従事していたチェコスロヴァキア軍救援を名目として,シベリア出兵を宣言,バイカル湖以東で軍事行動を行った。これによって東部シベリアを勢力範囲化しようとする日本は,しだいにアメリカと対立,ついに連合国は撤兵したが日本だけが駐兵した。日本政府の立場は国内外的に不利になり,22年所期の目的を達成することなく撤兵した。この間日本は中国に働きかけ約1500人を出兵させたが,中国は20年撤兵した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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