司馬遷(しばせん)
Sima Qian 前145/前135~前86頃 漢代の歴史家。茂陵(もりょう)(陝西(せんせい)省西安)の人。史官の家に生まれ,10歳で古文に親しみ,長じて各地を旅行し見聞を広めた。父司馬談の死後,太史公の職を継ぎ,父の遺業である修史の完成に努めた。前99年匈奴(きょうど)に投降した李陵(りりょう)を弁護して宮刑(宦官(かんがん)にされる刑)に処せられ,出獄後執筆に専心し『史記』を著した。その客観的整理,総合的史観,情熱的名文は中国の歴史の父の名に値する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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