指定部族(していぶぞく)
scheduled tribe インドにおける少数民族集団の行政上の範疇。インド憲法での用語だが,部族という分類範疇が用いられたのは植民地支配下に始まる。憲法にもとづき当範疇に該当する集団が州ごとにリスト化されている。インド憲法は指定部族に対して平等な権利保証と優遇措置を定めており,指定カーストとほぼ同様の優遇政策が実施されている。自治権要求運動が各所であり,2000年にはジャールカンド州が設立された。1991年の指定部族の人口は6775万(総人口の8.08%)。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう