realism 唯名論に反対する立場で,実念論ともいう。中世スコラ哲学における普遍論争で「普遍は個物に先立って実在する」という主張。プラトンのイデア論に源流を持ち,キリスト教哲学に採り入れられ,普遍は神における永遠の観念として個物の原型となるとする。カンタベリのアンセルムらをこの主張の代表者とする。別に近世哲学の観念論に反対する立場をもさす。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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