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実学(じつがく)

社会に役立つ学問の意味で,虚学との対。明末に経世致用の学が重んじられるなかで,実証主義的な考証学が成立するとともに,農業や各種産業に関係する実用的技術書が盛んに刊行された。徐光啓(じょこうけい)の『農政全書』や宋応星(そうおうせい)の『天工開物』などがある。背景には,明代後半期の手工業の発展やイエズス会の宣教師の影響などがある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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