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室韋(しつい)

Shiwei 失韋とも書く。544年に東魏に初めて朝貢して史料に現れる。大興安嶺東部の嫩江(のんこう)流域を本拠とし,隋代には大興安嶺の西にも広がり,さらに唐代には東は黒水靺鞨(まっかつ),西は突厥(とっけつ),南は契丹(きったん)と接していた。室韋はトゥングース系とモンゴル系の諸部族の連合体と考えられている。大興安嶺の西の室韋は突厥からタタルと呼ばれ,また大興安嶺北西部の室韋のなかにはのちの蒙古(モンゴル)民族につながる蒙兀(もうごつ)室韋の名がみえている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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