シチリアの晩鐘(シチリアのばんしょう)
Vespro Siciliano シチリアの晩祷(ばんとう)ともいう。中世シチリアのフランスに対する反乱。アンジュー家のシャルルがフリードリヒ2世の庶子マンフレートを破り,教皇より封与を得て南イタリアに君臨した。この支配に反発したシチリアの貴族たちは,1282年復活祭前夜の鐘を合図に,フランス人虐殺の暴動をパレルモに起こした。やがて全島に反乱は広がり,マンフレートの娘婿アラゴン王ペドロ3世はこの反乱を助けて出兵し,シャルルからシチリアを奪った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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