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士大夫(したいふ)

中国前近代の支配階層。古代に天子,諸侯,大夫,士,庶民の5階層があり,士以上が支配階層にあたり,その士と大夫が熟したもの。ただ士大夫のあり方は時代によって異なる。六朝(りくちょう)期にあっては貴族階層がこれにあたり,宋代になると科挙に合格した進士(しんし)たちは官界の主要な地位を独占し,新しい政治や社会の担い手として士大夫階層と名づけられた。彼らは儒教の経典をはじめ,歴史に造詣が深く,詩文をつくるなど文化的・芸術的能力が高く,読書人,文人として遇された。彼らの担った文化を士大夫文化という。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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