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始皇帝(しこうてい)

Shihuangdi 前259~前210(在位前247~前210) 秦の第31代王。名は政。母は邯鄲(かんたん)の遊女で,父荘襄(そうじょう)王の妃となる前は呂不韋(りょふい)の愛人であった。性格は豪毅果断で,前221年戦国の争乱を収拾して始皇帝と称した。丞相(じょうしょう)李斯(りし)の法治政策を採用して諸制度を一新し,郡県制をしき,領域を拡大し,中国史上最初の統一国家を築きあげた。壮大な阿房宮を造営し,連年巡幸して各地に秦政を誇示した石刻を立てた。一方,神仙思想に興味を示すなど,専制独裁者の性格を遺憾なく発揮した。その強圧政治の反動は,始皇帝の死後ただちに全国的反乱となって現れた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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