諮議局(しぎきょく)
清末,各省に設けられた地方議会。1906年6月,清朝は立憲制採用の方針を定め,翌年,中央に資政院,地方に諮議局を開設することを決定した。諮議局関係の法案は08年7月に公布され,翌年第1回の選挙が施行された。選挙有権者の資格が一定の学歴,公務歴,または資産を有する25歳以上の男性に限定されていたため,議員は各省の有力郷紳(きょうしん)によって占められた。彼らは諮議局をよりどころにして勢力を結集強化し,しだいに中央政府に対立する傾向を強め,ついには各省独立の指導勢力となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう