ジェブツンダムバ・フトクト
17世紀より20世紀初めまで,外モンゴルの宗教的・地域的統合の象徴となった活仏(かつぶつ)。初代は,ハルハのトシェート・ハン家出身で,外モンゴルにゲルク派の影響力拡大をめざすダライラマ5世,さらに権力の浸透をねらう清朝皇帝の後援を受けた。3世以降はチベット人が座についたが,8世のとき,清朝が崩壊してモンゴルは独立を宣言,8世がモンゴル皇帝となった。ついで1921年,人民革命が起こると,8世は人民政府の元首となるが,24年に死去すると同時に,活仏元首制も廃止された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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