10世紀頃から使用される宗教上の栄誉的な称号で,初めは優れたイスラーム神学者,法学者,聖者などに使用された。後世,イスタンブルのムフティーに与えられる特定の称号となる。スレイマン1世時代から,オスマン帝国の全聖職者の長として公式の承認を受け,宗教的・政治的に絶大な権力と影響力を持った。19世紀以来,その影響力は弱まるが,1922年まで存続した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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