イスラーム共同体の指導者をめぐって,多数派スンナ派と対立する人々。最初はアリーの支持者,その死後は彼の子孫にカリフ位を要求する党派であったが,7世紀末,イマームの観念とメシア思想の出現により一つの宗派となった。かつて多くの諸派に分裂していたが,現在最も有力なものは,16世紀以降イランの国教となった十二イマーム派。イエメンではシーア派のなかのザイド派を国教としている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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