ソンガイ帝国(ソンガイていこく)
Songhay 1464~1591 西アフリカ,ニジェール川中流域に栄え,マリ帝国の衰退した15世紀後半,ニジェール川沿岸を居住域とするソンガイ人の国が勃興した。1464年,ソンニ・アリ王はマリ帝国の支配を脱し,ガオを首都にソンガイ帝国を創始。ソンガイ人は稲作,水運を熟知し,水軍によって勢力を広げた。続くアスキア・ムハンマド王(在位1493~1528)の時代が最盛期で帝国にふさわしい版図を持った。この時期,トンブクトゥが都市としての相貌を確立した。ソンニ・アリは反イスラームの暴君の面があったが,アスキア・ムハンマドはイスラームを基盤に支配した。1591年,サード朝モロッコ軍の侵入によって崩壊した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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