ソ連共産党解散(ソれんきょうさんとうかいさん)

ソ連共産党は党書記長が推進したペレストロイカのなかで自己革新することができず，共和国別の党に分解していく傾向を示した。1991年8月反ゴルバチョフのクーデタが起こっても傍観した。クーデタ派に勝利したロシア大統領エリツィンが，8月23日共産党の一時活動停止を命令すると，救出されたゴルバチョフは受け入れざるをえず，24日党書記長を辞任し党中央委員会に自主解散を求めた。エリツィンは党財産の接収を宣言した。これをもってソ連共産党の歴史は終わった。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)