藍(あい)色顔料の下絵に,ガラス質の透明な釉薬(うわぐすり)をかけて焼き上げた磁器。中国では青花(せいか),日本では染付という。宋末から元朝に始まる。コバルト顔料(回青(かいせい))がイスラーム世界からもたらされるなどの改良により,明朝宣徳年間(1425~35年)に景徳鎮において完成した。のちに回青の輸入が滞ると,中国産の黒褐色顔料(本呉須(ごす))を用いたため,呉須と呼ばれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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