ソグド人(ソグドじん)
Sogd ソグディアナの住民。イラン系で,古くから国際的商業貿易に従って,東トルキスタン,甘粛北西部,天山北方地方,モンゴル高原,華北内部に植民集落をつくり,唐の長安にも多数住んでいた。特に中国では,この植民集落の統率者を薩宝(さっぽう)(sartpau,ソグド語でキャラヴァン隊のリーダーの意)の官に任じ集落の統治を委任した。また匈奴(きょうど),突厥(とっけつ),ウイグルなど遊牧国家の内部では商業に従うとともに,政治・文化的指導者となったり,軍事的にも貢献した。その発展につれてマニ教やソグド文字など,イラン系ソグド文化が東方へ広がった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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