則天武后(そくてんぶこう)
Zetianwuhou 624/628~705(在位690~705) 唐の高宗の皇后で,一時天下を奪った女傑。初め太宗の後宮にあり,太宗死後尼となっていたのを高宗に召され,皇后王氏を失脚させて655年皇后となり,反対派を除き,高宗が病むと独裁権力を握った。683年高宗死後子の中宗,睿宗(えいそう)を廃立し,李敬業(りけいぎょう)の反乱があってから,密告政治によって反対派の弾圧を強化し,690年国号を周(690~705,通称武周)と称して即位した。武后の革命は唐初の大貴族に不満だった中小官僚,新興地主の支持で成功し,新興階級の政治への登場を促した。また仏教を保護し,多くの著述を行った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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