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曾国藩(そうこくはん)

Zeng Guofan 1811~72 清末の政治家。湖南省湘郷(しょうきょう)県の人。1838年進士に合格,礼部右侍郎(れいぶうじろう)に昇進。52年母の喪に服するため帰省したとき,郷民を編成,訓練して太平天国を討伐すべき命を受け,在郷紳士多数の参加,協力を得て,湘軍(しょうぐん)と称する一種の義勇軍を編成した。彼はこの部隊を指揮して江西,安徽(あんき),浙江(せっこう),江蘇の太平軍をしだいに撲滅し,64年南京を攻略して太平天国を滅ぼした。官は両江総督(60~68年,70~72年),直隷総督(68~70年),内閣大学士(62~72年)に至り,64年には侯爵を授けられ文官としては空前の栄誉を受けた。彼は清末における軍人政治家,漢人官僚台頭のさきがけであり,また洋務運動の中心人物でもあった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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