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スワヒリ

Swahili アラビア語の「サワーヒル」(海岸)が語源。東アフリカのソマリアのモガディシュからモザンビークに至る海岸地域をスワヒリ地域と呼び,その住民,言語,文化などもスワヒリと呼ばれる。同地域は『エリュトラー海案内記』にも登場し,季節風を利用したインド洋交易で栄え,アラビア,ペルシア,紅海地方,インドなどから到来する商人と現地社会の交流の結果,アフリカ的性格と外来の性格を合わせ持つスワヒリ文化が醸成された。イスラーム,都市性,スワヒリ語などがその主な構成要素である。19世紀以降の長距離内陸交易の活発化と,スワヒリ語を媒介とするキリスト教布教や植民地統治によって,東アフリカ一帯にスワヒリ語が伝播し,さらに衣服など生活文化におけるスワヒリ化も進行した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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