スハルト
Suharto 1921~2008 インドネシア共和国の第2代大統領(在任1968~98)。1965年の九月三十日事件を機に陸軍の実権を握って反スカルノ運動を進め,67年大統領代行,68年3月第2代大統領に就任した。開発と安定をうたい,石油収入,外国援助や外資導入で開発を進め,国軍と官僚機構を支えとする強権的支配で長期政権を築いた。この間経済は著しく発展したが,人権抑圧,経済的・社会的不平等も進んだ。98年,通貨・金融危機に続く経済社会危機のなか民主改革要求運動が爆発し,5月辞任に追い込まれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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