スターリン主義(スターリンしゅぎ)
Stalinism スターリンの思想と事業の全体あるいは一部を批判的にみる言葉。初めはトロツキーと第4インターナショナル派が用いた。それによれば,これは大衆に対して勝利した官僚の支配体制をさす。1956年のソ連共産党第20回大会で,スターリン批判が行われた。このとき批判された中心点は,大粛清における行き過ぎと過大な個人崇拝である。以後ソ連では,彼の思想と行動に現れた欠陥がさまざまに指摘されたが,問題は個人的資質にあるのみではなく,思想体系や体制にあるという批判が国外から出され,そのような主張からこの言葉が新しく使われ始めた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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