スターリン憲法(スターリンけんぽう)
Stalinskaia konstitutsiia 1936年に制定されたソ連憲法。ロシア革命直後18年につくられたロシア社会主義連邦ソヴィエト共和国憲法は,「搾取者には権力機関のいかなる地位をも与えない」と規定し,資本家,地主,聖職者などの選挙権剥奪を定めていた。それに対して,社会主義社会が成立したとされる時期のこの憲法は,労働者,コルホーズ農民,勤労インテリゲンツィアよりなるソ連市民のすべてに平等な諸権利を認めている。各級の勤労者代表ソヴィエトよりなる国家機構,国営企業とコルホーズよりなる社会主義経済機構,労働権と民族の平等,自治権などが定められている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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