ダンテ

Dante Alighieri 1265~1321 イタリアの詩人。もとの名はドゥランテ(Durante)。フィレンツェ小貴族の出。ボローニャ大学で修辞学を学び,ラテン文学や哲学の教養を積んだ。少年時代に出会った美少女ベアトリーチェへの清純な思慕を霊感として『新生』などを詩作。1295年以来政治活動に入り,ビアンキ党(=白党,大銀行家貴族チェルキ家を頭目とし政権を握っていた)に属し,1300年には政務長官の一人に選ばれた。02年ネリ党(=黒党,武家貴族ドナーティを頭目とする野党派,のち教皇の後援を得て政権をとる)により追放され,ヴェローナ,ボローニャ,ラヴェンナなど各地の小君主の保護を受けつつ『饗宴』『俗語論』『帝政論』『神曲』などを書いた。ラヴェンナの君主のためにヴェネツィアに使しての帰途病死。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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